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       あなたの大切な人の『うつ』をラクにする方法
 
              〜「失望」を「希望」に変えるメッセージ〜
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  2013/06/17                               隔週月曜日更新
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■Vol.1〜「支えている皆さんへ」

いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
心理カウンセラーの近藤あきとしです。


私は元うつ病患者です。
診断を受けたのは10年近く前ですが、幸いなことに2年ほどでリカバリー(回復)
することができました。現在はカウンセラーとして、同じ苦しみを抱える方たちの
サポートを仕事にさせてもらっています。

私がリカバリーできた理由としては、
・精神科へ通院を続けていたこと、
・主治医とコミュニケーションをとりながら投薬を継続していたこと、
・セカンドオピニオンとしてカウンセリングを受けていたこと、

そして、なによりも、
家族をはじめとする周囲で支えてくれた人たちの理解と愛情、
 そして、暖かい眼差しで見守ってくれたこと
があったからだと思っています。

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元患者の立場から言えることは、うつ病の苦しみは、誰かに見守られていることが
感じられると、緩やかにですが間違いなくやわらいでいくということです。
周囲の理解と愛情が、病気に苦しむ人の心にやすらぎを与え、安心できる感覚を
育ててくれるのです。

たとえ、その様子がすぐに見た目には現れなかったとしても、本人が受け取れるように
なるのに時間がかかったとしても、与えられた愛情が苦しみからの解放に繋がっていくことを、
私自身はたしかに実感しています。

このシリーズでは、
大切な人がうつ病に苦しんでいる状況を、今まさに周りで支えている
ご家族・パートナーをはじめとする支援者の方たちに向けて、
 
「病気を抱える本人の内側で起こっていること」
「表面上からは見えないけど、本人が感じていること」
「周囲で支える皆さんに知っておいて欲しいこと」
「サポートに疲れて共倒れにならないために必要なこと」
 
など、私自身が患者としてのリカバリー経験で得た、皆さんのプラスになる情報を
内側からのレポートとしてお送りしていこうと考えています。
もちろん、カウンセラーとしての意見や提案も合わせてお伝えしていきます。

もし今、大切な人が「うつ病」と分かって、これからどうサポートしてあげたら良いだろうと
お悩みであれば、お互いに負担になりにくい関わり方を知っていただけると思います。
既に長期間の支援の疲れで限界を感じていて、何とか持ちこたえている状況であれば、
そこからの、出口の在り処を見つけ出すヒントを提供できるかもしれません。

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病気を抱える本人は「うつ」特有のネガティブに偏った感じ方のパターン・
思考パターンによって、自己嫌悪のあまり「ラクなこと」や「楽しいこと」
「幸せなこと」を自分に
許すなんてことはできません。

ふつうは周りの人も“放ってはおけない”という気持ちから、本人のネガティブな
感情を共有してしまい、苦しさに付き合っていくうちにそういうことを避けてしまう
ことが多いのです。が、
このブログでは、むしろ逆のことを皆さんに提案したいのです。

それは、周りの皆さん自身が「まず自分が幸せに生きる」と決めて、
「ラクなこと」
「楽しいこと」を自分に許していくことなんです。

え?いいの?って思われるかもしれませんが、実はそうすることが本人の心を
一番ラクにしてあげられる方法だと私は思っています。
それは、誰よりもそのことを望んでいるのが、皆さんの大切な人だからなのです。
大切な人の気持ちをラクにしてあげるには、皆さん自身がラクになって楽しさや
幸せを感じること、そして、その様子を見せてあげることが必要なんですね。

なぜ、そうすることが必要なのか、についての詳しい理由や、
どうやったら、周りの皆さんが自分に幸せを許していけるのかなど、
具体的な解説を、これからの連載で一つ一つお話させていただきます。

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近藤からの提案

うつ病から一人だけで回復することは、とても難しいと思います。
それには、周囲の理解と愛情は不可欠なのです。
皆さんの差し伸べる優しい手と暖かい眼差しは、必ず大切な人の
回復を助けているはずです。

しかし、その支援が長期間にわたることも、決して珍しくはありません。
だからこそ、周りの皆さんが、のんびりと羽を伸ばして一息つける時間を見つけることや、
疲れて沈んだ気持ちを解放できるような、安心して感情を吐き出せる場所を持つことが、
長丁場の支援を乗り切っていく為には必要と言えるでしょう。
皆さんにとっても、一人だけで支えていくことは、とても難しいのです。

ふつうは、病気を抱える本人にカウンセリングを受けさせようと考えることが
多いと思うのですが、 思うように体が動かない状態であったり、
本人にその意思がないのに、無理やり受けるように持ちかけることは
かえって逆効果になる可能性もあるでしょう。

ですが、周りで支えている皆さんが自分自身のケアの為や、本人の心の
状態への理解を深める為に、積極的にカウンセリングを利用することでも、
本人が受けるのと同じくらいのメリットがあるのです。

どうしてかと言うと、支える側にいるといつの間にか、その役割が固定されてしまい、
他の誰かに頼れなくなったり、弱音を吐くことを自分に許せなくなってしまうことが多いんです。
カウンセリングを受けることで、定期的に専門家の助言を得ながら、
疲れた心を立て直す機会を持つことは、皆さん自身がラクになるだけでなく
自分に優しくすることを許す姿を、大切な人に見せてあげることにもなるのです。
(続く…)

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最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。
このブログが、『うつ』に向き合うあらゆる人たちの苦しみを
解放するきっかけとなれたら、とても嬉しく思います。

次回は7/1(月)にお届けします(隔週月曜日更新)。
楽しみにお待ちくださいね。

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■プロフィール■

会社員として仕事漬けの日々を送っていた30代前半に「うつ病」を患い、
リカバリーできるまでに、数年の療養生活を経験しました。
精神科への通院を続けながらセカンドオピニオンを求めていた時に
カウンセリングと出会い、自分の心の問題に気づいたことをきっかけに
カウンセラーの道へと進み、今に至っています。

ひきこもり同然の療養生活を送っていましたが、その経験が今となっては、
カウンセラーとしてクライアントの苦しみに共感し、分かりあえるという
大きな強みになっていると実感しています。
うつ病からのリカバリーで得たのは、そんなオセロの駒が黒から白へと
ひっくり返るような、悲運から幸運へと変化するギフトだったと思っています。

同じ苦しみを抱える人たちと、周りで支える皆さんが今日はしんどくても
明日には僅かでも希望を持てるように、私自身の経験をメッセージとして
伝えていくことが、カウンセリングのモチベーションになっています。
 

うつ病の発症〜どん底時代〜カウンセリングと出会う〜カウンセラーの道へ〉
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■執筆者・・・近藤あきとし
 
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