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       ◆◆ もしもあなたに世界が救えるなら ◆◆ 
                                    
             〜自分を愛する心理学〜       第24回
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 2014年4月18日
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いつもありがとうございます。
心理カウンセラーの近藤あきとしです。

2014年2月11日に開催されました、東京カウンセラーズ・フェスタで
講演させていただいた『最高の恋愛は最高の癒し(ヒーリング)』の内容を
5回(4月17日〜21日)にわたってお送りしたいと思います。

今回が第2回になります。
第1回の記事はこちら

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今日ご紹介するお話しの主人公ともいえる女性は、実は私の友人なんです。
その女性は長い間お母さんとの癒着関係にありました。
その関係に縛られて抜け出せないと感じていたので、人生が自分のモノとは思えず苦しんでいた人でした。

では、その女性がどんな過去を過ごしてきたのか紹介しつつ、お話を進めていこうと思います。

その女性(仮にAさんとします)は、子供の頃からずっと自分の気持ちを隠しながら人と関わっていたそうです。
心のどこかで「こんなはずじゃないのに」と思いながらも、どうすることも出来ない諦めを抱えながら生きてきたんですね。

友だちを作ることがあまり得意ではなくて、小学校の帰りに友だちと遊んだりすることもほとんど無かったそうです。
いじめを受けることもしばしばで、思春期以降も人間関係にずっと苦手意識を感じていました。

Aさんのお母さんは、もともと心配性がすぎるところや過干渉な部分があったそうです。
またすごく寂しがりな人でもありました。

ちょっとしたコトでも自分の思い通りにならないと、取り乱してしまうこともあったそうです。
Aさんはそんなお母さんの感情が乱れないように、いつも気を使って顔色を伺うようにしていたのです。

ご両親の仲は小さかった頃から冷え切っていたそうで、ケンカの時にお母さんがお父さんを一方的に責めている姿を度々見かけていました。

お父さんは優しく大人しい人で、話は聴いてくれるものの、積極的にAさんの味方になってくれたり、守ってくれる存在には感じられませんでした。

お母さんが何かにつけて、あれこれと口を挟んでくることは毎日のようにあったのですが、
それよりもAさんがしんどいと感じていたのは、目の前に色んな選択肢が並んでいて、
「どれを選んでもイイよ」と言われる状況でした。

何故かというと、お母さんの望むものを選ばないと、後々どんな小言を言われるか分からないのでとても緊張する瞬間だったからです。
だから顔色を伺って、空気を読みながらお母さんの納得しそうなモノを選んでいました。

穏やかな雰囲気の中で無言の圧力を押し付けられている気がしていたことでした。

「お母さんの気に入るものを選ばないと」
いつもそう思って、自分の好きなものを選ぶのではなく、その場が丸く収まるような選択を繰り返してきたのです。

【お母さんが満足する=自分の安全と平和】をなんとか確保しようとした結果ではあったのです。
その代わりに自分自身の欲しいモノ好きなモノは、心の中のどこかにしまわれたままになっていました。

◇:----:◇:----:◇

また、お母さんは孤独でいつも不安を強く感じていた人で、一人になってしまうことをとても恐れていたそうです。

Aさんにはお姉さんがいて2人で子供部屋で話していると、お母さんが部屋のドアを急に開けて
「また私だけ仲間はずれにするのね」
と言ってくることもしばしばあったそうです。

その当時はお母さんのお母さん(祖母)とも同居していました。
ただ2人は仲が良くなくて、ケンカをしているのを見るのも珍しくはなかったそうです。

それだけでも子供の心には負担になるのに、Aさんがおばあちゃんと仲良くしていると、
お母さんは、
「あなたは私の味方だと思っていたのに」
と責められてしまうこともありました。
好きな人に好きということができない、仲良くしたい人と仲良く出来ない、そういうジレンマを抱えた子供時代を過ごしてきたのです。

だから、子供の頃はお母さんが不安を感じないように、お母さんだったらどう思うか、お母さんだったら何て言うだろうかということばかり考えて行動していたそうです。

とにかく子供の頃はお母さんに認めてもらうために頑張っていたそうです。
お母さんを理解すれば、いつか私のことも分かってくれるかもしれない。
そう思って、お母さんの心に近づこうとしていたんです。

お母さんの感情で動くことが、Aさんにとって家の中で生きていく為に必要不可欠なことになっていきました。
そして何かを選ぶときだけでなく、お母さんの愚痴や不平不満、また言葉ではない無言の圧力として押し付けられるようなものまで、日常のありとあらゆる感情を請け負わなくてはならなくなっていきました。

その時には、Aさんは
「もう自分の感情を持つことは許されない」
そんな気持ちを抱えながら生きていたのでした。

「お母さんに取り込まれてしまうんじゃないか」
そんなを苦しさの中にいるうちに、自信が持てない、いつも疲れきった感じがするようになっていきました。

お母さんの感情と関わることに対してエネルギーのほとんどを使い果たしていたのかもしれません。

そして物事が100パーセント上手くいっても、そこから得られる最高の結果が
「よかった怒られなくて」
ということになるので、最高でもプラスマイナスゼロという成果しか得られないわけです。

日常が不安と恐怖に追いかけられ続けていたのかもしれません。
>>>第3回に続く・・・

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※次回の更新は4/19(土)です
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