いつもありがとうございます。
心理カウンセラーの近藤あきとしです。


4日から4回にわたって、お送りいたします、
前回開催した5月3日の東京カウンセラーズ・フェスタで
私が講演させていただいた、
『◎◎だけで、コミュニケーションはもっとラクになる』の講演原稿に
若干の加筆修正した記事の第3回目になります。

これまでの記事⇒その1 ・ その2

皆さんが、コミュニケーションをちょっと苦手に感じていたら、
もう一度人と関わろうと思ったときに、あと一歩を踏み出すための
ちょっとしたヒントになるのではないかと思います。


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『◎◎だけで、コミュニケーションはもっとラクになる』 〜その3〜

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当時の私は、カウンセリングというと診察室のような部屋で白衣を着たカウンセラーがカルテを取りながら話をするイメージがあったので、直接会って話すものだとばかり思っていました。

ですので、初回無料の電話カウンセリングでお試しをして、とにかく会ってみたい、話してみたい人を早く探さないと、という気持ちで何人かのカウンセラーと話してみたのです。

しかし、今となってはこの思い込みが私の幸運であったように思います。


ある説によれば、例えば皆さんが相手にコミュニケーションしたいことが100あるとすると、文字だけでやり取りをする場合(メールなど)そのうちの7〜9しか伝わらないということなんですね。

電話などの声だけのやり取りでも、30前後くらいだそうです。

電話の場合は相手が見えない分、細やかに言葉を尽くさないと自分の本当の状態が分かって貰えないので、皆さんも長電話の後でなんだか疲れるなあと感じることがあったりしませんか?

こういった理由があるとしたら、それは当たり前といえば当たり前なことなんですね。

お互いが見えることで表情や緊張度合いやちょっとした仕草などから感じ取れることもありますし、また相手の穏やかな雰囲気とは裏腹な痛々しい空気が伝わってくることもあります。それは無意識に抑え込んでいる感情などは、言葉よりも面と向かうほうが感情が共鳴するかのように、肌で分かってしまうからなんです。

何度か初回無料の電話をかけて、私はある女性カウンセラーと出会うことになったのですが、初めて面談で話をしたときに全ての出来事や気持ちを話したわけではないのに、そのカウンセラーは私がずっと長い間抑えてきた感情を代弁する言葉をかけてくれたことがあったんです。
 (※このあたりの詳しいことは、近藤あきとしのストーリー(その4)に詳しく紹介されています。)


私がカウンセリングをする側になってからも、やはり直接会うことのメリットというのは強く感じています。

それは、いわゆるノンバーバル(言語以外のコミュニケーション)な部分で、電話やメールとは比較にならないほどの情報がやり取りされることで、全部を言葉にしなくても伝わるものがあるからなんですね。

この人は分かってくれる、という感覚を得るには、直接会うに勝る機会はないような気がしますね。

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ちょっと話がズレましたが、カウンセリングを受けながら、少しずつカウンセラーへの興味が沸いてきた私は、カウンセラー養成スクールへ入学することに決めたのです。

入学してしばらくしてから、受講していた心理学講座を聞いていたときに、コミュニケーションについてこんなことを教えてもらったんです。

コミュニケーションの苦手な人というのは、心のどこかで「相手のコトを全部知らないと」と思っている。

だけど「分からないこと知りたいことは相手に聞いてみても良いですよね」

そして「じゃあその為には何が大切か、というと、相手に興味を持つことです」

「その人の大切にしていること、その人の大切にしているモノを見つけて、それを出来るだけ伝えてみてください。」

そう教えてもらいました。

要は【相手のこだわりを見ること】がコミュニケーションをよりラクにしていく大切なポイントということなんです。

ただし、話を聞いて「OK分かった!」と思っても、実際の行動が変わらなければ何も変化しません。

どこか実生活の中で、試してみる実践の機会を作らないと本当に身に付かないですし、真に分かったことにはならないんです。

じゃあ、私はそれをどこで実践してみたかというと、「カフェ」だったのです。

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うつ病から回復しかけていた頃、私は自分を癒すということを人生で始めて意識してみました。

マッサージに行ったり、アロマテラピーをやってみたり、沖縄に行ったり、温泉に行ったりしていたのですが、中でも気軽に行ける「カフェ」でボーっと過ごすことが気に入っていたんです。

ただ、特にマスターや店員さんと話をすることはなかったのですが、自分の好きなカフェでだったら「こだわり」が見つけやすいかな?と思って、よしやってみようと決めたんですね。

最初はお店にかけてある絵とか、飾ってある花とかを話題にしてみたのですが、一番マスターの反応が良かったのは、やっぱり珈琲の味についてでした(当たり前ですね)。

私が聞いたこと以上の話が、勢い良く、わーっと帰ってきますし、その分お店の方がいかに情熱とこだわりをもってやっているかが伝わってくるんですよね。

そして何より嬉しそうに話してくれるのを見ていて、私もなんだか嬉しくなっていることに気づきました。そしてもっと相手に喜んで欲しいと思うようになりました。

そこから色んなカフェに行っては、マスターやお店の方と話をするようになったのですが、最初から珈琲のことや淹れ方や器具やカフェ業界のことをあれこれ聞いてくる人もそんなにいないらしく、すぐ顔を覚えてくれたり、他のオススメのカフェを教えてもらったりするようになりました。

カフェで知り合った友達も多く、私のブログのプロフィール写真をとってくれたカメラマンもその中の1人だったりします。(⇒この件の経緯についての記事です。

今では仲良くなることが難しいほど燃えるので、常連しかいないような喫茶店に行ってカウンターに座って、常連さんたちに混じって自然に話せるようにしてみたり、人見知りするマスターのいるカフェに行ってどうやって仲良くなろうかな、と考えることが面白くなってしまいました^^;


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◆2月3日の講演では「母子癒着」についてお話しました。
 こちらの原稿も、あわせてどうぞ。
   ↓ ↓
その1 ・ その2 ・ その3 ・ その4 ・ その5 ・ その6



◆8月2日(土)に東京・五反田で開催されます、
【東京カウンセラーズ・フェスタ】で講演をさせていただくことになりました。
⇒詳細はこちらから

講演総合テーマ:「問題は乗り越えられる」

カウンセラーズ・フェスタとは、
8人のカウンセラーが、自らの癒しの体験、カウンセリングを通して
得た経験などから、それぞれの視点で共通のテーマについて、
その考え方や見かた、想いを語りつくし、みなさんにお届けする1日です。

近藤の講演タイトルは、
「『わたしならできる!』未来を創る自信の育て方」
です。

みなさんのご来場をカウンセラー一同楽しみにお待ちしています。


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