いつもありがとうございます。
心理カウンセラーの近藤あきとしです。

毎月1日・15日に受付いたしております(※1月1日と8月15日は除く)
「無料相談コーナー」にて、10月15日にお寄せいただいたご相談に、
近藤から回答をさせていただきました。

みなさんの今の問題と向き合うためのヒントになれば幸いです。


今回のご相談

「理不尽」 : ジャンル(心や性格・自己啓発)
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「どうして誰も私のことを分かってくれないの?」
「いつも私ばかり辛い目に遭わなくてはいけないんだろう?」
そんな誰にも理解してもらえてない苦しみを感じるとき、
私たちは周りに誰もいない孤独の世界に入ってしまいます。

誰も傍にいてくれない、誰の温もりも感じられない時には、
とてつもなく深い寂しさと悲しみの淵に落ち込んでしまいます。

時には誰かのせいにしたり、環境など自分の外に原因を見つけて
そこに怒りをぶつけてしまうことも少なくないでしょう。

しかし怒りはとても強い感情ですので、
無意識的に抑え込んでしまうと、自分が本当は何を感じていたのか、
本当はどうしたかったのかを見失ってしまうこともあるのです。
自分が自分をどう扱ってあげたいか?に気づくことが大切なんですね。

(回答本文は以下をご覧ください。)


タイトル
理不尽
相談者名
おやすみ
よろしくお願いします。

自分はいじめられたことで苦しんでいるのに、いじめた側は普通に生活している。
裏で酷い悪口を言ったり、ズルいことをしている人より、自分の方が周りの人に悪く言われる。

八つ当たりをされたり、誤解されて嫌われたり、自分のせいにされたり、味方になってもらえなかったり、謝ってもらえなかったりする。

このような理不尽な目に遭った時には、どんな風に気持ちの処理をすればいいのでしょう。
理不尽さを受け入れられたり、不公平を乗り越える方法があれば教えてください。
カウンセラー
近藤あきとし
おやすみさん はじめまして。
カウンセラーの近藤あきとしと申します。
どうぞよろしくお願いいたします。

いじめられてきた経験から今も苦しみながら毎日を過ごしているのですね。
しかも相手側は何事も無かったかのように生活しているとなれば、
穏やかな気持ちではいられないのも当然だと思います。

しんどい状況の中をくぐり抜けて、それでも生きることを選んできたのでしょう。
今こうしてメールを送ることも相当な勇気がいったことだと思います。
今回は勇気を出して相談をお寄せくださって本当にありがとうございます。


おやすみさんは、どうして自分ばかり損をしなければいけないんだ、
そんな風に感じているかもしれないですね。

そして、怒りをたくさん抱え込んでいるように思われます。

私たちは怒りを感じていながらも、無意識的に抑え込むことをしていると、
周りにいる人たちの、無意識の中の同じ感情を揺り動かしてしまうことが
あると言われています。

相手に「なぜか分からないけどムカつく」と感じさせたり、
危険な感覚を察知させて、つい身構えてしまうような行動を
とらせてしまったりするんですね。
すると、相手はヤラれる前にヤッてしまおうとばかりに
攻撃的になることもしばしばあることなのです。

もしかすると、いじめにあう前からおやすみさんには
ずっと昔から抑圧した怒りがあった可能性も考えられるかもしれません。
(これは私の想像ですので、全く違う可能性もあります)

また罪悪感を強く感じていると、おやすみさんの経験しているような
理不尽な出来事に遭遇することもあるのです。
罪悪感というのは「私が全て悪いんです」「だから私はその罪を償うために
罰せられるべきなのです」という感情です。
すると、周りに対して「私を攻撃されて、罰を受けても仕方ないのです」
という無意識的なメッセージを伝えることになる場合もあるんですね。

少し理屈っぽい話が続きましたが「そんなこともあるのかもしれない」くらいに
考える程度で構いませんので、頭の片隅においていただけたらと思います。

それよりも、おやすみさんの心の苦しみの中心にあるのは、
「どうして誰も私のことを分かってくれないの?」
「いつも私ばかり辛い目に遭わなくてはいけないんだろう?」
という、誰にも理解してもらえてないという孤独なのかも知れませんね。

誰も傍にいてくれない、誰の温もりも感じられない時、
私たちはとてつもなく深い寂しさと悲しみの淵に落ち込んでしまいます。

そんな悲しみを感じ続けることにはそうそう耐えられるものではありませんので、
誰かのせいにしたり、環境など自分の外に原因を見つけて
そこに怒りをぶつけて気持ちを紛らわそうとすることが少なくないのです。

怒りはとても強い感情ですので、怒りを感じているうちは
悲しみを感じなくて済むのですね。
しかし、怒りは感じたくないものでもあるので無意識的に抑え込んでしまう・・・
そうなると本当は何を感じていたのか、おやすみさん自身わからなくなって
しまったのかもしれません。

さて、私からの提案なのですが、
まずはおやすみさん自身が自分が何を感じているのかを自覚するところから
チャレンジしてみてはどうでしょうか?というものです。

メールの印象からは、おやすみさんはご自身をかなり冷静かつ客観的に
とらえられる方だとお見受けしました。それは感情のわずかな機微を
細やかに感じとることができる繊細さを持ち合わせていることなんです。
その才能を自分の感情をとらえるために使ってみてはどうでしょうか?

怒りを抑えていると、それがいつしか自分自身へと向かってしまうことがあります。
つまり自己嫌悪となって自分を攻撃するエネルギーになってしまうんですね。
自分に怒っていると、私たちは周りの人にも怒りをもって見てしまうので
優しく接することができなかったり、変に遠慮しすぎて自分を隠してしまおうと
することもあります。

人との距離を感じたことで、さらに寂しさを感じることにつながってしまい、
まさに悪循環になってしまうんですね。

自分にどれだけ自己嫌悪があるかを知るには、自分の良いところを
100個以上探して自分で褒めてみるといいでしょう。

ただ、まずできないと思います。
その「できない」「良いところなんて無い」と感じていることが
自己嫌悪なんです。

自分がどれだけ自己嫌悪しているのか、ということを自覚したうえで、
おやすみさんが、それをどうしていきたいか?
どう扱っていきたいか?どう変えていきたいか?
を選ぶということを初めの一歩にしてみてくださいね。

そして、どうしていきたいかが見えたら、ぜひその先の話を一緒に
させてもらえたらと思います。

無意識的に感じている感情は、意識して自覚しない限りハッキリと
とらえることは難しいですが、もし話す相手がいてその人に自分の感情を
伝えようとすると、言葉を使って相手が分かるように表現しようと
するしかないですよね。

その段階で、モヤモヤととらえ所がなかった感情が具体的になり
自分の中で整理されていくんですね。
こういう気持ちが心の中にあったんだと、だから苦しかったんだ、
ということが分かると頭と心が一致していくんですね。

そんな気づきがあった分だけ楽になっていけるんですよ。
いつでもお待ちしていますので、お話聞かせてくださいね。


ずっとしんどい時期を過ごしてこられたのでしょうから、
これからの人生は楽しく喜びに溢れた日々を過ごしていけるように
心から応援させていただきます^^

今回はご相談ありがとうございました。


近藤あきとし



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